まちえんの活動記録

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09 1月10日まちえんカフェ@ゾロ目

今回のまちえんカフェは、新春特別企画・2009年のまちづくりを考える「小田原駅周辺のグランドデザインを描いてみよう!」を開催しました。最初に、まちえん常務理事の内藤からグランドデザイン試案を示し、その後会場の皆さんと議論しました。

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小田原駅を中心とするグランドデザインの試案
●駅は「まちの心臓」
①人が湧き出す「駅」は、これまで良く「まちの顔」に例えられたけれど、実際は、「まちの心臓」といえる。なぜならば、「駅=小田原駅」は、多くの「交流人口=血液」を、電車が駅に着くたびに鼓動のごとく脈を打って、「中心市街地=全身」へ送り出しているからだ。
●昭和30年頃から昭和時代末までのグランドデザイン
①この時代(川東地区にイトーヨーカ堂が完成するまで)は、中心市街地にあった3群(A~C)の大型店【A群=トザン&丸井&オダチカ】←→【B群=ニチイ&小田原百貨&長崎屋】←→【C群=志澤&ナック】がグランドデザインを構成していた。(三角の形をしているので「回遊のトライアングル」と命名)
②3群(A~C)を目的とする多くの「交流人口=血液」は、「駅=まちの心臓」から「商店街=血脈」を通って「中心市街地=体全体」に送り出され、「各商店=毛細血管」は活性化していた。
③このように、川東地区に大型店イトーヨーカ堂が完成するまでの間は、「交流人口=血液」が「回遊のトライアングル」を次々と流れることで、「中心市街地=体全体」がイキイキとしていた。また、同時に「中心市街地=全身」に集まっていた「公共施設群(県合同庁舎、市民会館、警察署、保健所、小田原城)=臓器」も、「中心市街地=全身」に「交流人口=血液」を流す大きな役割を果たしていた。
④この時代の「交流人口=血液」の中心は、2市8町に伊豆半島東側、秦野、大磯までのエリアを加えた人々(約60万人)が中心であった。つまり、この時代「交流人口=血液」の中心は、近隣居住者であった。
●昭和時代のグランドデザインが崩壊
①しかし、平成時代になって、川東地区に約15万㎡という「回遊のトライアングル」にある大型店の総面積の2~3倍もある商業施設群が完成することで、「回遊のトライアングル」が崩壊した。これは、小田原だけでなく、大規模小売店舗法が廃止されたことによって、全国で起きた新しい時代の流れでもあった。また、同じ頃、「中心市街地=全身」に「交流人口=血液」を流す大きな役割を果たしていた「公共施設群=臓器」も次々に郊外に移転してしまい、「小田原城=臓器」だけが最後の支えとなってしまった。
②その結果、「まちの心臓=小田原駅」から、多くの「交流人口=血液」を「中心市街地=全身」に送っていた「商店街=血脈」は、「古い商店街=動脈硬化した血脈」となり、「血脈」の先にある「回遊のトライアングル」の大型店は「再投資した資金を回収できない大型店=臓器不全状態」となってしまった。
③このように、「まちを活性化する」とは、「きれいな血液が流れる健康な人間の体」に例えるとわかりやすくなり、今の小田原駅を中心とする市街地には、時代の流れに合った「新たなグランドデザイン=中心市街地を活力あふれた健康な体にするための戦略的構想」が必要となっている。
●「新たなグランドデザイン」は、「交流人口=血液」を全身に流す健康なからだ作りが重要
①「新たなグランドデザイン」は、人の体が活性化して健康であることと同様に、【「まちの心臓=駅」から、「交流人口=血液」が「商店街=血脈」を通して「中心市街地=全身」に流す戦略的からだ作り】を実施することが第一義である。
②また、昭和時代のグランドデザインを支えていた「交流人口=血液」は、上記のように、近隣居住者中心であったものの、その大部分が川東地区の大型店に移動したため、新たな「交流人口=血液」の大部分を「伊豆箱根から東京首都圏に戻る観光客」にシフトすることが前提条件となった。
③具体的には、
・小田原駅直近にこれ以上に商業施設を増やすことは、中心市街地に血液が流れにくくなるため、程々にする。例えば、小田原東口地下街は、高松市が駅地下にレンタサイクル600台を設置し、交流人口を中心市街地に流しているように、中心市街地に血液が流れやすくする戦略的施設とすることが望ましい。
・小田原駅から少し離れたところに「公共施設群(城下町ホール+交流人口支援機能)=臓器」を設置することは、中心市街地に血液が流れやすくなる。
・小田原駅直近に「小田原女性プラザや市民会館機能や国際交流施設=小さな臓器」を集めることは、中心市街地に血液が流れにくくなるため、程々にする。まちかど博物館のように、中心市街地に分散化した状態を維持する。
・「古い商店街=動脈硬化した血脈」は、動脈硬化を改善するために「更新=道路整備、街路樹の植栽など環境整備、景観形成整備」を実施することで、血液を流れやすくする。
・観光客用駐車場は、新しい人の湧き出す「駅」と考え、小田原駅から離れた市民会館跡地のようなところに設置すると、「第2のまちの心臓」となり、中心市街地に血液が流れやすくなる。

④以上のように、「新たなグランドデザイン」は、「まちの心臓=駅」から、観光客中心という「(新しい交流人口=新しい血液)が健全な血脈で結ばれるような戦略的全体構想が必要である。
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以上のグランドデザインの試案説明後、参加者の皆さんや商店街の皆さんと実施に向け、いろいろと議論しました。

①小田原駅を中心とする中心市街地は、人口が減少し、コンパクト化するため、環境整備の戦略が重要となる。特に、中心市街地への大型店の新設、中心市街地への公共施設の新設には、限界があるため、環境整備(道路整備、公園整備)が大切である。
②人口は減少し続ける上に、商業の中心が川東地区に移転しているこの時代、中心市街地は、住宅を中心に環境整備したらどうか。
③中心市街地は、環境整備だけでなく、小田原の経済的行為の中心地であり、その戦略が大切である。
④小田原駅直近にこれ以上に商業施設を増やすことは、中心市街地に血液が流れにくくなるため、お城通り地区は、交流人口を受け入れる「交流広場」にしたらどうか。などなど

以上のように、2時間に亘り、活発な議論がなされ、ひとつの意見に集約することはできませんでしたけれど、【「中心市街地のグランドデザイン」は、小田原駅でも、熱海駅でも「まちの心臓である駅」から、多くの「交流人口=血液」を「中心市街地=体全体」に流すことは、とても大事なことである。】という熱海市の観光戦略室のメンバーから出された意見に集約されたような気がしました。
2009年の新春特別企画・2009年のまちづくりを考える「小田原駅周辺のグランドデザインを描いてみよう!」は、とても楽しい議論の場となったと思います。今後も、「中心市街地のグランドデザイン」は、議論を継続していたきいと思います。
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by machien2 | 2009-01-10 10:56