まちえんの活動記録

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08 11月11日まちえんカフェ@ゾロ目


今回のまちえんカフェは、講師に柏原崇さんをお迎えしました。柏原さんからは、「ライムチェア・プロジェクト」のコンセプトについて、映像を見ながら説明していただき、それを基に、会場の皆さんと喧々諤々議論しました。その結果、次のような共通認識が生まれました。

①「ライムチェア」は、いろいろなヒトとヒトを結ぶための「コミュニケーション拡大ツール」である。
●例えば、「ライムチェア」は、元のチェア所有者である「寄付者」、ペンキ塗りをする「制作者」、管理運営する「里親」と3人のヒトがプロジェクトに関わることで、新しいコミュニケーションが生まれる可能性がある。
●例えば、同じ色のチェアが商店街に点在していることで、不可思議に感じた「買物客または観光客」と「里親になった商店主」の間に新しいコミュニケーションが生まれる可能性がある。
●例えば、他の都市で見た交流者が同じ色の「ライムチェア」を小田原で発見することで、新しいコミュニケーションが生まれる可能性がある。。
●例えば、「ライムチェア」が荷物を整理する場となったり、「ライムチェア」がきれいな花を飾る場となったり、「ライムチェア」が方向を示す案内サインとなったりすることで、新しいコミュニケーションが生まれる可能性がある。

このように、「ライムチェア」は、いろいろなヒトとヒトを結ぶ「きっかけづくり=コミュニケーション拡大」のためのツールである。

②「ライム色」は、「コミュニケーション」が起こりやすい色である。
●例えば、「ライム色」は、さわやかな色で、小田原のかんきつ類(みかん、レモン)の匂いがし、適度に目立つ主張がある色であるため、ヒトが「ライムチェア」の意味を考えるきっかけとなる可能性がある。
●例えば、「ライム色」は、存在感があるため、小田原の住民が「小田原という街にふさわしい色かどうか、小田原の景観にふさわしいかどうか」など、議論巻き起こす可能性があり、その結果「小田原の色」を発見できる可能性も高くなる。

③「ライムチェア」は、商店街で休憩しやすい場所を見つけるための簡単ツールである。
●例えば、「ライムチェア」は、家庭用の1人掛けチェアのため、持ち運びが自由であるため、「ライムチェア」を抱えて、みんなで試し置きし、商店街で休憩しやすい場所を見つけられる可能性がある。
●例えば、「ライムチェア」を抱えて、みんなで商店街を歩き「試し置き探しのイベント」を実施することが可能である。
●例えば、「ライムチェア」は、1脚で置くことが良いのか、2脚で置くことが良いのか、3脚で置くことが良いのか、向かい合わせに置くことが良いのか、車道側に置くことが良いのか、建物側に置くことが良いのか、背もたれがあったほうが良いのか、背もたれがないほうが良いのか、どのくらいの間隔で置くことが良いのか、あれやこれやいろいろ試して、休憩しやすい場所を見つけられる可能性がある。

ということで、2時間の議論の末、会場の皆さんの総論である結論は、「ライムチェア・サポート・プロジェクトを社会実験として、とりあえず、やってみてから考えよう!」ということになりました。
というわけで、早速「ライムチェア・サポート・プロジェクト」に取組みたいと思います。

肝心なことは、商店街でゆったり買物ができるよう、すべての商店街でお休みチェアを増やして欲しいという要望があること、議論に参加した方々は、みんな商店街を良くしようと思っている人々ばかりであることです。よって、ペンキ塗りを実施するときは、商店街の1人でも多くの方々に、制作に関わってもらい、ヒトとヒトを結ぶ「ライムチェア」に育って欲しいということです。

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by machien2 | 2008-11-11 01:12

08 11月9日「政財界の邸園巡りと邸主が愛したグルメツアー」参加報告

2008年11月9日に開催した「政財界の邸園巡りと邸主が愛したグルメツアー(湘南邸園文化祭2008参加事業)」に参加された川名様から、この事業の要点を鋭くかつ見事に整理した、素晴らしい参加報告を戴きましたので、お礼を申し上げると共に、ここに掲載させていただきます。


「政財界の邸園巡りと邸主が愛したグルメツアー」参加報告
川名 雄児(現代都市政策研究会

NP0小田原まちづくり応援団による「政財界の邸園巡りと邸主が愛したグルメツアー」に参加してきました。街並みや歴史的な建造物を巡るウォーキング・ツアーはよく見かけますが、グルメが付いているからというわけではなく、ひと味もふた味も違った内容でした。NPOと行政との関わり方についても非常に興味深いプロジェクトだと思います。
今回、このツアーについて予備知識はほとんどなく、小田原に庭園があることやカマボコや海産物以外にどのようなグルメがあるのかも分からない状況での参加でした。ウォーキングツアーは、最近では人気が高くいろいろなところで実施されていますが、他とどう違うのか。NPOが関わることでどのような味が加わるのかとの興味本位での参加でした。

■コンテンツ
小田原と言えば小田原城ですが、このツアーでは全く触れることがありませんでした。
それよりも、明治維新以降、政財界の大物がかまえていた邸宅(別荘)に注目して、当時の歴史的な背景や茶会が催されていたことなど新たな文化がこの地で生まれていたこと。箱根越えの宿場町でもあったことから江戸東海道中箱根越え3大名物老舗巡り(丸薬ういろう・梅干し・塩から)も組まれており、小田原ですぐ思い浮かぶような内容ではない、あまり知られていない歴史を紹介していただいたことには、ガイドブックで分からない楽しみを得られたと思いました。
また、ウォーキングに出発する前に地形的なことや、かつては箱根の山越えを控えた宿場として東海道五十三次中最大の規模を誇ったまちであったものの、東海道本線が当初は小田原を迂回(現在の御殿場線)してしまったためにまちの勢いがなくなってしまったこと。関東大震災の震源地となりまちの崩壊があったこと。後に東海道線の延伸で再びまりが変わり現在へといたることなどまちづくりの歴史の解説があったことで、まちへの興味をより深くしていたと言えます。
ツアーのコンテンツのなかでも、特に興味深いのが名称ともなっていたグルメという要素ですが、これは、ツアー単独でのプログラムではないことにより可能となったものでした。同時期に神奈川県の「邸園文化圏再生構想」事業のひとつとして行われている「湘南邸園文化祭2008」や小田原市などが主催する「板橋秋の交流会」が開催されており、そのプログラムのひとつとして、地元有名ホテルの料理長による「小田原ブイヤベース」や地元ベーカリーの限定品「かまぼこサンド」が販売されており、地元で有名な豆腐店や漁港にある食堂も合わせて歩くことによりできたプログラムだったのです。
このことにより、単に歩くだけではない。美味い店歩きだけでもない。知られていない歴史歩きだけでもなく、いろいろな要素を取り入れ、さらに他のイベントの「美味しいところ」もつまみ食いしながら歩くという、バラエティ豊かなツアーとなっていました。そのせいか、飽きることはなく時間を楽しめたのだと思います。
また、国内で最も古い水道があることなど普段から街を探索していることで得られた情報、政財界の大物の別宅があったということは、その裏に政治的なことが行われていたはずだなど個人的な主観に基づいた解説も多く、興味深いものでした。

■NPOという仕掛け
このツアーのポイントとも言えるのは、上記の内容もさることながら、主催者のNP0小田原まちづくり応援団(通称:まちえん)に負うところが大きいと言えます。
NPOの構成は、市民、大学(研究者)、個人事業主や企業、行政などと多様ですが、多様な主体が、互いの持ち味、情報を出し合うことでツアーのおもしろさ、バラエティにつながり、味わい深さになったのではと思えました。そして、この活動や「NP0小田原まちづくり応援団」ができるきっかけともなった小田原市の政策総合研究所(自治体によるシンクタンク)の存在が大きいと思えました。
この研究所は、市の企画部企画政策課に設置された組織で、行政、学識、市民による研究員により政策を立案し実行するというもの。しかも、シンクタンクではなく、ドゥータンク(考えるだけではなく実行する組織)だったとNPOの方が話されていましたが、フィールドワークを中心にして、三年という年限を区切って行い、年限が過ぎたら行政が手を引くことで自立性を考えていたことなど他の自治体としても参考になる事例ではないかと思いました。
とかく住民と行政の協働が昨今では言われていますが、対等関係で運営できる組織は、そう簡単にはできると思えませんし、住民にとっても作り出すことは容易ではありません。動き出すきっけづくりとして非常に興味深い事業だと思いました。

■まちづくりにつなげる
午後になってから雨が降ってしまったことで、当初予定していたコースを全て歩くことはできなかったものの、さまざまな視点を入れること、異なった要素を加えることでまち歩きの楽しみが二倍、三倍に増えることを実感したと言えます。小田原だけではなく、他の自治体での新たな観光やまちづくりの手法としても参考になるのでは、と思えたツアーでした。
食べ歩きという言葉があるように、食べて歩くことは単純に楽しいもの。その楽しみを広げるためにも、様々な主体が関われる仕組みづくりが必要であり、このことが、まちづくりにつながるのだと実感したツアーでした。まちを味わい深くするには、このような仕掛けも重要ではないでしょうか。

ロマンスも乱入!? の野外食べ歩き 【小田原まち歩き その1】
グルメは歩きに勝る!? 【小田原まち歩き その2】
箱根の峠を越える三種の神器とは? 【小田原まち歩き その3】
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by machien2 | 2008-11-09 00:37