まちえんの活動記録

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05 まちえんカフェ1212

まちえんカフェ@ぞろ目の日2005年12月12日では、まちえんが受託している神奈川県の通称・相模湾事業について、報告と提案を行いました。
 まず相模湾事業(相模湾沿岸地域保全等構想)について、県で担当されている中島さんに説明と質疑応答をしていただき、まちえんから、11月から3回にわたって行なってきたワークショップの報告を行ないました。このワークショップの目的は、小田原の街を見直してゆく切り口として「街のなかの自然」に注目し、水路や海岸といった水、庭園や樹叢、植木鉢までの緑の2つの要素を探しながら、もう一度歩いてみることでした。
 第1回目の早川・南町地区のまちあるきでは、水や緑と、なりわい、別邸文化、寺社文化などとのつながりが再確認できました。「松籟の街」、「いい匂いのする街がいい街」といったキーワードが浮かび上がってきたのも第1回目です。
 2回目の本町地区では尾根に眼を転じました。今まで気づかなかった「お城と海が見渡せる尾根」や外郎家の蔵。「まちあるきはそれだけで十分目的になるんじゃないか」という発想が出てきました。
 3回目は、今までまちあるきの対象になってこなかった浜町地区。お堀から流れ出る水路の行く先を追って、町の東の外れまで歩きました。道々、旧抹香町や旧新開地を路地文化として見直したり、町の西側を歩いていた成果から町の東側にも水となりわい、寺社とのつながりが潜んでいたことを発見したりしました。
 3回のまちあるきの成果を(1)どんどん蓄積して新しい発見を生む仕組み、(2)街に新しい意味や価値を与えたり、そういう着想のできる人を育てたりする仕組み、につなげられないかという課題が引き出されてきました。最後にそうした観点からまず(1)インターネットを使った街の空間的な情報システムの提案を行ないました。
 Google Mapを使った今回のまちあるきの整理サイトを紹介したあと、世田谷で子育て情報や地域限定情報のサイトを運営している市川さんからカキコマップのシステムについて紹介を受けました。数年前に開発されたカキコマップはどんどん改良が加えられていて、簡単に地図とリンクできるようになっていたほか、新着情報の告知や掲示板的な使い方も広がってきているとのこと。次に(2)まちあるきを軸に人を育て街を育てる事業も提案しました。すでに京都市や横浜市などでは、「ご当地検定」や「地元学」などで多くの人を集め、街の魅力が再発見されていることを紹介しました。
 特に京都市では、ジュニア検定のように子どもたちにも広がっているほか、受験生どうしのコミュニティや、検定でとりあげられた場所を歩いたり技を体験したりするイベントが、自然発生的に始まっていることも報告しました。こうした点を踏まえて、たんなる検定や講座ではなく、体験性を重視したまちあるきを軸にすえた事業を、小田原のみならず相模湾沿岸地域で、県とNPOとの協働で行なえないかと提案しました。さらにただ漠然とまちを歩くのではなく、水や緑を探して歩くという切り口は、相模湾沿岸地域にひろく応用できるのではないか、と付け加えました。人がさまざまなかたちで歩くことによって、なりわいの現場が活気づけられたり、忘れられかけた街のシンボルがよみがえったりする――今回もたしかめられたこうしたまちあるきの効用を、エンタテイメントやネットの力を駆使しながら、相模湾沿岸に浸透させてゆくこと。県に提案すべき事業の骨格がようやく見えてきた実りの多いまちえんカフェでした。
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by machien2 | 2005-12-12 13:15 | 05 まちえんカフェ1212