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まちえんの活動記録

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「商店街にぎわいサポーター・プロジェクト」中心商店街まち歩き調査

●日時 2008年9月14日(日)14時~17時

元気がなくなりつつある小田原駅周辺の商店街をもっと元気にするためには、どうしたら良いか、公募した市民の皆さんや神奈川県など総勢17人が、商店街の課題とその解決策を考えながら、まち歩き調査を実施しました。
コースは、緑一番商店街→お堀端商店街振興組合→錦通り商店街→銀座通り商店街です。
各商店街では、商店街の会長や事務局の方に商店街の特徴や現在抱えている課題などをガイドしてもらいました。それぞれの商店街で皆さんから出された意見は、次のとおりです。

(1)緑一番商店街を調査して出された意見
ガイドの平井さんから、店舗毎の特徴の説明を受けながら歩きました。緑一番商店街は、三の丸周辺にあった公共施設が移転したため、通勤客が減少し、その結果、17時以降の買物客が半分になってしまったそうです。また、家族経営の店が多く、プロモーション活動が十分できていないことが悩みだそうです。
<皆さんから出された意見>
①店舗毎に個性があったので、「その個性を参加者に伝えるまち歩きガイドツアー」を実施すべきである。
②お休み処の椅子がもっとたくさん欲しい。

(2)お堀端商店街振興組合を調査して出された意見
ガイドの片野さんから、商店街のコンセプトとプロモーション活動について、説明がありました。お堀端商店街では、商店街のコンセプト(サードプレイス)と定め、市のイベントと連携した花の飾り付けなどをしているため、そのサポーターが欲しいとのことでした。
<皆さんから出された意見>
①幸田門の史跡は、商店街と商店街を結ぶ役割をもつ、歴史的空間で大切だ。もっと、宣伝すべき小田原の歴史だ。しかし、郵便局横に設置された「幸田門の史跡の通り抜けのサイン」が分かり難い。
②商店街のコンセプト(サードプレイス)が明確で良く努力している。特に、市のイベントと連携した花の飾り付けが良い。
③核店舗である「万葉の湯」とセットでイベントを実施したらどうか。

(3)錦通り商店街を調査して出された意見
ガイドの内藤(まちえん)から、ナショナルブランド店が増加し、地元の店が減少していることの説明をしました。
<皆さんから出された意見>
①北条ポケットパークは、街の要となる空間であり、観光案内所が必要である。
②敷石に花模様があり、目を楽しませてくれる。
③季節感がある店が多くある。しかし、看板が多すぎるため、街並みが美しくない。
④北条ポケットパークで実施していたイベント「街なかカフェ」は、何をやっているのかわからないので、歩いている人にもっと説明すべきである。

(4)銀座通り商店街を調査して出された意見
ガイドの角田さんから、商店街活動全般について説明があった。銀座通り商店街は、シニアの利用が多いこと、画廊が4箇所もあることから「街なみ再発見展」を実施していることや高校生のチャレンジショップ「ジェストーレ」、レンタルボックス「情報プラザ」などの戦略的事業を実施しているとの説明があった。また、マンションが増えているが、商店街の売上げに結びついていない、商店街としてハードな設備が弱いなどの課題があるとの説明があった。
<皆さんから出された意見>
①銀座通りは、ダイア商店街の裏通りのようなイメージがするので、江島や三橋仏具のような歴史的建物の活用を活かしたらどうか。
②画廊が4箇所もあり、シニアの利用が多いため、利用料を下げて若者の利用を推進すべきでないだろうか。
③街なみ再発見展は、絵だけでなく、音楽などの分野もに拡大してはどうか。
④駐車場によって商店が分断されている。
⑤商店街の個店再発見まち歩きツアー(技術を持つ店の紹介ガイド)を開催して欲しい。
⑥ジェストーレは、高校生の説明が丁寧な言葉で気持ちよかった。富士屋ホテルのパン販売、軒先の新鮮な格安野菜は、購買欲を誘った。

(5)各商店街共通での意見
また、すべての商店街で共通する意見が次の通りありました。
<皆さんから出された意見>
①各商店街は、ぞれぞれのコンセプトを明確に打ち出すべきである。(お堀端通りは、コンセプトとその活動が明確であった)特に、道路(ハード)と商店街(ソフト)はセットで考えることが大切である。
②歴史が充実しているが、小田原らしい文化と歴史が活かされていないので、商店街の歴史を明確化することが大切である。例えば、城山商店街の北原白秋との連携のように。
③投げやり的な店(やる気がない)が多く、チェーン店の方が目立って魅力的である。
④店のターゲットが明確になっていないので、明確化することが大切である。例えば、シニア対応なのか、若者対応なのか?何を売る店なのか?
⑤顧客ターゲットは、周辺に住んでいる固定客に頼り過ぎであり、観光客にシフトすべきである。
⑥消費税を明確化しない販売価格の提示を工夫すべきである。
⑦土地建物所有者と賃貸借者の入れ替えが進んでいるようで、リニューアルが進んできた、ただし、商店街としてのコンセプトがわかりにくい。
⑧歩道を上手く利用すべきであり、例えば、顧客より歩行者のための演出が重要であろう。
⑨ウィンドーショッピングができる空間が欲しい。
⑩すべての商店街でベンチはもっと増やして欲しい。(オープンカフェも欲しい)
⑪プロモーション策がなく、顧客に情報が行き渡っていないので、マップ、まち歩きツアーの充実が必要である
⑫小規模店は、買わないとならないような感じがして、入り難いので、店舗の特徴や情報をあらかじめ流してもらえると、入りやすくなる。女性客には、情報源が必要で、例えば、ショーウィンドーの充実や夜間でも中が見える照明の設置など、各店舗は、女性が商品に目をつけさせる工夫をすべきである。
⑬外見だけからは、商売が分からない店がいくつかあったので、明示すべきである。

以上です。
とても厳しい御意見がありましたが、実に有意義な「中心商店街まち歩き調査」となりました。
この続きは、次回10月10日(金)19時から実施する「まちえんカフェ1010」で課題の解決策を会場の皆さんと議論したいと思います。

まちえんカフェ1010
日時 10月10日(金)19時
場所 オービックビル2階(会場が2階に変更となりました)
参加 1,000円/人(軽食、飲物、資料代込み)
テーマ 「元気がなくなりつつある小田原駅周辺の商店街をもっと元気にするためには、どうしたら良いか」

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by machien2 | 2008-09-14 18:34