まちえんの活動記録

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09 11月14日 全国町並みゼミ・成田佐原大会のパネルデスカッションに参加

11月13~15日 第32回全国町並みゼミ・成田佐原大会が開催されました。
NPO法人小田原まちづくり応援団も、全国町並みゼミのパネルディカッション(第5分科会)にパネラーとして参加しました。
隣は、大分県別府市で「まちづくり交流サロン」を開設している岸ママこと、NPO法人別府八湯トラスト理事の岸川多恵子さんです。
岸ママのブログは、こちら
また、その隣は コーディネーターを努められた立教大学観光学部の大下茂先生です。
「地元の宝物である地域資産をどのように活用すれば、収益を上げつつ、持続的なまちづくりにつなげられるのか」というテーマでディスカッションしました。
佐原おかみさん会の香取理恵会長や 広島県かもがた町家公園管理組合の山本敏夫相談役と意見交換してきました。
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最終日の15日には、大会の成果として「佐原・成田宣言」が次のとおり宣誓されました。

 第32回となる全国町並みゼミ佐原・成田大会は、「歴史的資源を生かしたまちづくり」をテーマに、千葉県香取市佐原および成田市で開催された。佐原は利根川の水運を生かした水郷の商都として、成田は霊場として名高い成田山新勝寺の門前町として栄え、ともに多様な歴史的資源を生かしたまちづくりを実践している両地区に全国から1,200名を超える人々が集い、熱心な議論が繰り広げられた。
 1日目は、地域本位の町並み保存行政を大きく発展させた現国立小山工業高等専門学校長の苅谷勇雅氏が「町並み保存運動の展開と歴史まちづくり」と題した基調講演を行い、日本の町並み保存運動史の特徴、近年の展開と課題について解説をした。開催地からの報告では、関東地方初の重要伝統的建造物群保存地区である佐原の町並み保存活動、成田の表参道を舞台とした様々な景観整備が報告された。恒例の各地からの報告では、新規加盟の3団体を含む11団体が発表した。
 鞆からの報告では、「鞆の浦世界遺産訴訟」において広島地方裁判所により原告らの請求を許容する勝訴判決が出され、鞆の浦の景観に対する国民の財産としての文化的、歴史的価値が認められるとともに、景観の保護を理由とした初の着工前の公共事業の差し止めが命じられた旨が伝えられ、この歴史的な判決を高く評価して1日目が閉幕した。
 2日目は、「民官学による歴史まちづくり」「水を生かしたまちづくり」「町並みと人並み」「町並みを楽しむ体制づくり」「まちに活気と元気を取り戻す」「町並みの再生と資源化」「門前のまちづくり」「国際化と観光立国づくり」「景観をまちづくりに生かす」「スポットから面への観光」という10分科会が開催された。
 最終日となる3日目は、町並み部門別交流会の後に分科会報告が行われ、本大会のテーマである歴史的資源を十分に生かすためのまちづくりの在り方に焦点があてられ、有形無形の歴史的資源の幅広い発掘と適切な評価、地域主体の活用方法、持続性のある体制づくり、国際化による価値の向上などを問う真摯な議論の成果が報告された。
 今回のゼミでわれわれは、人口減少や高齢社会、世代交代に伴う社会状況の変化の中で、住民主体の歴史的町並み保存運動の大きな成果と直面する課題を確認した。この1年間の大きな成果としては、昨年度のゼミ開催地の愛媛県西予市卯之町は重要伝統的建造物群保存地区に選定されることが文化審議会によって答申され、特別決議をした旧神戸生糸検査所庁舎は神戸市による保存活用が決定し、鞆の浦の訴訟は画期的な勝訴判決が出されたことが確認された。一方、保存運動を切り開いた有松や小樽といった先達からは、世代交代に伴う町並み消失の危機などを背景に、長年に渡り未解決であった安定的な町並み保存制度の不在という課題や近年直面している景観紛争などの新たな課題の解決に向けての決意が示された。
 われわれは、人々が地域に住み続ける限りまちづくりには決して終わりがなく、末永く歴史や文化と向き合うことの大切さを理解するとともに、地域の生活環境とコミュニティの質を高めていくために粘り強く「歴史的資源を生かしたまちづくり」を展開していくことを、ここに宣言する。

2009年11月15日 

第32回全国町並みゼミ佐原・成田大会参加者一同

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by machien2 | 2009-11-14 13:53